TMS治療は、うつ症状の改善に有効な方法です。しかし改善後も、時間の経過とともに症状が再び現れることがあります。この研究は、スマートフォンアプリを使った認知行動療法(sCBT)が、その再発予防に役立つかどうかを科学的に確かめることを目的としています。
TMS治療で回復された方も、一定の割合で症状が再び現れることがあります。再発を防ぐための新しい方法の開発が求められており、この研究はその一歩です。
「TMSこころケア」アプリを使って、認知行動療法(CBT)のエッセンスを自分のペースで学べます。面接式のCBTと同等の効果が研究で示されています。
アプリは週30分(1日3〜5分)が目安。ふだんの通院や治療はそのままで、どこでも取り組めます。追加費用は一切かかりません。
① TMS治療を終えた時点で、一定の症状改善が確認できた方
② スマートフォンをご自身で操作できる方(iOS / Android 対応)
ふだんの治療(服薬・通院)はそのまま続けられます。アプリを「追加で」使っていただく形です。治療方針は担当医が引き続き判断します。
以下の条件をすべて満たす方を対象としています。ご不明な点はお気軽に研究スタッフへご相談ください。
アプリは6つのセッションで構成されています。対話形式で進み、セッションとセッションの間には短い「宿題」が設定されています。1日3〜5分程度、週合計30分が目安です。
アプリの使い方と、認知行動療法の基本的な考え方を確認します。これからの6週間の流れを把握するセッションです。
気分が落ち込むときの「考え方のパターン」に気づき、よりバランスのとれたものの見方を練習します。
気分と行動の関係を学び、達成感や楽しみを感じられる活動を日常に取り入れる練習をします。
6週間で学んだことを振り返り、今後の自己管理に活かすための計画を立てます。
次のセッションに進むには「1週間経過」と「宿題の完了」が必要です。急がず、自分のペースで取り組んでください。セッションの内容はいつでも見直せます。
1回あたり3〜5分を複数回に分けて、隙間時間にご利用いただけます。週30分が目安ですが、まとめて行うことも可能です。
アプリCBTの効果を正しく評価するため、参加者の方を2つのグループに、ランダム(くじ引きのような方法)で50%ずつ割り付けます。どちらのグループになるかは参加同意後に決まります。
6週間のアプリレッスン(認知行動療法)を進めながら、定期的な体調チェック(PHQ-9)を行います。ふだんの治療(服薬・通院)はそのまま続きます。
定期的な体調チェック(PHQ-9)のみをお願いします。アプリレッスンはありませんが、ふだんの治療は変わりません。記録を通じてご自身の変化を把握できます。
どちらのグループも研究に欠かせない大切な役割です。「お薬のみのグループ」になった場合も、その記録が比較の基準として研究全体を支えます。体調チェックだけでも、ご自身の再発予防に役立てることができます。
参加期間は全体で約26週間(約6か月)です。この間、定期的にアプリ上でアンケート(PHQ-9)にお答えいただきます。
同意取得・アプリのインストール。PHQ-9・GAD-7などの初回アンケートをアプリ上で回答します。
毎週PHQ-9を記入します(アプリ内で自動通知)。sCBTグループの方はレッスンも並行して進めます。
引き続きPHQ-9を記入します。アプリ操作は体調チェックが中心になります(4週ごと)。
最終アンケート(PHQ-9・GAD-7・EQ-5D-5L)を記入して、研究参加が完了します。
うつ症状の程度を確認する9項目の質問票です。「気分の落ち込み」「睡眠」「疲れやすさ」などを確認します。アプリで1〜2分程度で回答できます。この研究では参加中の症状の変化を把握するために定期的に使用します。
オンラインで完結する手続きです。
研究スタッフからオンラインで内容の説明を受け、電子署名で同意します。来院不要です。
「TMSこころケア」をスマートフォン(iOS / Android)にインストールします。操作に不安がある方はスタッフがサポートします。
週30分(1日3〜5分)を目安に、対話形式のレッスンを6週間かけて進めます。
レッスン終了後もアプリでPHQ-9を定期的に記録します。ご自身の状態把握にも役立ちます。
参加しない場合も、また途中で辞退した場合も、診療に一切不利益はありません。ご自身の意思が最優先です。
取得した個人情報は厳重に管理し、研究目的以外には使用しません。データの取り扱いは法令および倫理指針に従います。
研究の内容、アプリの操作方法、参加の手続きなど、
どんな小さなことでも研究スタッフがお答えします。
メールにてご連絡ください。
研究代表者
藤田医科大学 医学部
臨床研究・開発教育学